ナチュログ管理画面 ソロキャンプ ソロキャンプ 関東 ソロキャンレポアウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2017年06月19日

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編

群馬県奈良俣湖、奥利根湖、洞元湖SUPソロキャンの2日目です。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
薄い雲が広がっていますが太陽も出てきて暑くなりそうです。風はまだありません。
今日は一番大きな湖、奥利根湖を漕ぎにいきます。午後から風が強くなりそうなので8時くらいにエントリーして13時くらいに終了するイメージです。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
朝食は早めに済ませたいので、昨日の水炊きの残り汁にコンソメの元と冷凍ご飯を入れて塩コショーで味付けしました。結構な量になってしまいましたがあとでお腹が空かないようにがんばって食べました。

さっさと準備をして出発です。ここから奥利根湖までは車で25分くらい。洞元湖の南端をまわって行く必要があります。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
奈良俣湖は無風で水面が鏡のようです。

矢木沢ダム
奥利根湖がある矢木沢ダムに到着したのは7時半過ぎでした。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
写真の一番奥に見える雪山は幽の沢山でしょうか。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
ここは湖に通じる道に管理小屋(画面右側)付きのゲートが設置されています。奥利根湖はエンジン付きのボートの乗り入れが許可されていて、釣り客が既に入っているようです。

管理小屋に行ってSUPをやりたいと伝えると、スタンドアップパドルをやるならライフジャケットとウェットスーツが必要だと言われました。カヤック用のライフジャケットは持ってきていましたが、ウェットスーツは持っていませんでした。このときは既に気温が上がってきていたのでTシャツと撥水性のある短パンでした。これにライフジャケットをつけてやるつもりでしたが完全にNGです。

この後、雪解け水の恐ろしさをずっと説明されることになりました。水面はそれほど冷たくなくても数十センチ下は水温が3、4度しかなく、落水した場合一気に体が冷やされて麻痺して体が動かなくなる。それで溺れて最悪は死に至るということです。SUPは立っているところから落ちるとある程度深いところまで一旦沈むので危険だということです。
ごもっともです。状況をよく知った上で準備することが必要だと思いました。

実際数年前にボートで釣りをしていた親子が亡くなっているそうです。

ただ、ここで諦める訳にいきません。冬にSUPをやる際に着ているファイントラックの撥水性のスーツ(フラッドラッシュ)はキャンプ場に置いてあったので、それでやらせてほしいとお願いしたところ、管理小屋の方では判断できないので、ダムの管理担当に聞いてくださいと言われました。
実際に見てもらわないとわからないと思ったので、一旦キャンプ場に戻りスーツを取りにいきました。
往復約1時間かけて矢木沢ダムに戻ったのは9時過ぎでした。本日のメインイベントができるかどうかの危機です。
これでダメならキャンプ場に戻ってふて寝するかな。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
小屋の方にダムの管理担当に連絡を取ってもらったところまもなく担当者が到着。担当の方は私の服装を見て大丈夫だと思ったのでしょう、あまり突っ込まれずに許可が下りました。
申請書に必要事項を記入。戻りの予定時間は13時にしました。
ついにゲートが開き、SUPに空気を入れたり準備をして結局エントリーは10時になりました。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編

念願の奥利根湖にエントリーです。奥利根湖はYの字の形をしており下の方から進んでいきます。真ん中で左右に分かれますが、ここから左側ルートの景色が奥の方に雪山が見えて雄大です。このとき既に左ルート方向から南に向かって少し強めの風が吹いてきていました。一方右ルートは無風です。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
私は距離のある右ルートを選びました。風が吹いても北風で帰りは追い風になるだろうと予想したのです。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
水面は落ち着いた感じで風もなく好条件です。先ほどまで少し向かい風だったので気になりませんでしたが、風が止み日差しも強くなってきて冬仕様のスーツが暑くなってきました。景色はほぼ同じ様な感じで変化はあまりありませんでした(もっと奥の方だと変化があるかもしれません)。

管理小屋のおじさんが言ってましたが、去年の今頃、ボートで釣りをしていた方が泳いでいる熊を見つけ、その後威嚇されることがあったそうです。熊の泳ぎは早いそうで、普通の人が泳いで逃げられないということです。SUPで逃げるとしても、向かい風などの条件次第では危険かも知れません。
新緑の景色を楽しみながら、熊にも注意するという感じで漕いでいきます。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
右側を2、3km進んだところでしょうか、風の変化に気づきました。追い風が段々強くなってきていました。往路の追風は危険です。同じ方向に進んでいるときはその強さが和らぐのであまり危険を感じません。そして戻るときに逆向きに進むので風がより強くなります。まだ時間も半分過ぎていないし、私はもう少し先まで行ってみることにしました。この判断によってあとで苦労することになりました。

そこから1kmほど漕いだでしょうか、風景も変化がなく北風も来なさそうなので、折り返して戻ることにしました。初めはこの程度の向かい風なら大丈夫そうだと思っていたのですが、波状に吹いてくる風がボディーブローのように効いてきます。のんびり漕いできた道のりが遠く感じられ、同じような風景なのでY字の中心地点がどの辺なのかわかりません。入り組んだ湖なら戻り方向がわからなくなると思います。水分補給しようにも水を飲んでいる間に戻されて流されてしまいます。ようやく横に入り組んだところを見つけて風をよけながら水分補給することができました。

そこから1時間近く漕いだでしょうか、やっとルート交差点付近まで戻ることができました。そこでは左ルート方向から北西風で白波が立つほどの強い風が吹いていました。その風が山に当たってこちら側に西風として吹いているのでした。湖は山に挟まれているので水面に沿って風が通るので、細長い湖は風の向きが変化していたのです。

少し休んでからこの北西の風を右から受けながら南へ進みました。かなり流されましたがもう安心です。追風を受けながら流されるままにするだけで進みます。戻り予定時間まであと10分くらいというところでしたでしょうか。相当体力も消耗しました。
こんな訳で復路は写真がまったくありません。
結局この日漕いだのは11キロ弱でした。分かれ道で左ルートを選んでいれば、景色も良く帰りも楽だったかもしれません(行きは向かい風で大変ですが)。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
奥利根湖からキャンプ場に戻る際、道路上にサルが3匹いました。写真を撮ろうと車を下りてみましたが既にちょっと離れてました。
実は奥利根湖からウェアを取りに戻る際に、別の場所で日本カモシカの親子にも遭遇しました。奈良のシカとはまったく違い、毛深くどっしりと威厳がありました。子シカの方は車に驚いて走って逃げていきましたが、親シカは停めた車にゆっくり近づいてきました。下手に外に出て攻撃されたらたまりません。車内から写真を撮ろうとしてもたついてる間にどこかにいってしまいました。この辺は本当に野生動物が多いようで次の日も何度か遭遇しました。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
キャンプ場に戻って一休みです。奈良俣湖も少し風が出ていましたが青空が気持ちいいです。


さて、これから温泉です。今日は昨日入れなかった湯元館に行きます。まだ15時なのでゆっくり入れます。
群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
ここには小さなキャンプ場や貸し切り露天風呂もあるので、まったり温泉キャンパーにはいい場所かもしれません。

おかみさんも気さくで話すと面白い方です。
内湯は800円、貸し切り露天風呂は1000円とのことですが、洗い場は内湯にしかありません。
どっちにするか迷っていたところ、おかみさんに、
「先に内湯に入ってその後決めたらどう?お金は200円払えばいいよ」
と言われ、1000円で両方入れることになりました。(ラッキー!これは平日でお客がいなかったからかも。いつもとは限りませんのでご了承下さね。)

宣伝するわけではないですが、この温泉は期待以上でした。
群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
源泉掛け流しです。温度は少し高めで、すぐそばを流れる水の音と森中から聞こえる虫の声が心地よく響いてきます。
一人で入っているので余計にリラックスできました。贅沢な時間です。
内湯だけでも十分楽しめました。

「露天風呂どうする?」と聞かれ、「入ります!」と言うとおかみさんが「ニヤリ」と笑いました。
やっぱり追加200円なら露天風呂も楽しまないと!

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
おかみさんに案内されて川の方へ行くと小さな小屋がありました。ここが露天風呂です。写真左側は川、右側はキャンプエリアです。

「熱いお湯とぬるめのお湯どっちがいい?」と聞かれ、「熱い方!」とお願いしました。
群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
脱衣所はこんな感じ。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
湯船をみるなり、思わず
「おおおーーー!!」
と叫んでしまいました。いい感じです。木の湯船がたっぷりのお湯を蓄えて私を待っています。
源泉掛け流しの貸し切り。しかも200円!(笑
体を沈めるとお湯がザアーーっと溢れ出しました。期待通りの熱いお湯です。
そしてまた思わず、
「ぶあああーー!」
っと声が出ます。(おっさんなので。)
木の湯船に青空と新緑が映って目にもいい感じです。そして川の流れる音や虫の声がより近くに感じられます。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
ちょー贅沢!

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
寝そべってもよしです。
それにしてもスカスカな仕切り。キャンプ場の客がいたら知らずに前を通りそうです。丸見えです。
奈良俣湖にも5分くらいで行けるし、次回のキャンプはここでもいいかも、と真剣に思いました。

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
あまりに満足してしまったので、ぬるい方のお風呂も撮影させてもらいました。こちらは女性用らしく、周りからはほとんど見えないようです。

いやあ、満足です!

群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
このあとキャンプ場に戻り、焼き肉を食べて2日目の一人の夜が更けていくのでした。

群馬県奈良俣湖、奥利根湖、洞元湖SUPソロキャン−その3(洞元湖・宝川温泉編)へ続く。

群馬県奈良俣湖、奥利根湖、洞元湖SUPソロキャン−その1はこちら




このブログの人気記事
長野県青木湖木崎湖SUPソロキャン - その3 木崎湖SUP編
長野県青木湖木崎湖SUPソロキャン - その3 木崎湖SUP編

長野県青木湖木崎湖SUPソロキャン - その1 青木湖大向キャンプ場編
長野県青木湖木崎湖SUPソロキャン - その1 青木湖大向キャンプ場編

栃木県中禅寺湖SUP&車中泊
栃木県中禅寺湖SUP&車中泊

長野県青木湖木崎湖SUPソロキャン - その2 青木湖SUP編
長野県青木湖木崎湖SUPソロキャン - その2 青木湖SUP編

同じカテゴリー(スタンドアップパドル)の記事画像
群馬みなかみ紅葉SUPソロキャンその2- 赤谷湖・法師温泉編
群馬みなかみ紅葉SUPソロキャンその1- ならまた湖編
静岡県奥大井SUPソロキャンその2- 長島ダムSUP編
静岡県奥大井SUPソロキャンその1- アプトいちしろキャンプ場編
裏磐梯紅葉SUPソロキャン2023 - その3 曽原湖編
裏磐梯紅葉SUPソロキャン2023 - その2 桧原湖SUP・中ノ沢温泉編
同じカテゴリー(スタンドアップパドル)の記事
 群馬みなかみ紅葉SUPソロキャンその2- 赤谷湖・法師温泉編 (2024-11-17 19:52)
 群馬みなかみ紅葉SUPソロキャンその1- ならまた湖編 (2024-11-10 17:00)
 静岡県奥大井SUPソロキャンその2- 長島ダムSUP編 (2024-04-21 13:01)
 静岡県奥大井SUPソロキャンその1- アプトいちしろキャンプ場編 (2024-04-13 15:30)
 裏磐梯紅葉SUPソロキャン2023 - その3 曽原湖編 (2023-11-12 19:00)
 裏磐梯紅葉SUPソロキャン2023 - その2 桧原湖SUP・中ノ沢温泉編 (2023-11-11 14:08)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
群馬ならまたSUP ソロキャン−その2 奥利根湖・湯元館編
    コメント(0)