2017年08月20日
福島裏磐梯SUPソロキャン−その3
福島裏磐梯SUPソロキャン−その1
福島裏磐梯SUPソロキャン−その2
福島の裏磐梯にある桧原湖、小野川湖、秋元湖のSUPソロキャン3日目、4日目。
一気に書いちゃいます。
風がまったくなくて天気のよい朝です。今日が一番いい感じ。
このキャンプ場は本当に管理人さんが働き者で、朝6時前からゴミ拾いを始めるし、気がつくとトイレや炊事場の掃除をしている光景を何度も見ました。キャンプ場を大事にされているんだなあと感じます。
さて今日は小野川湖を離れて桧原湖へ向かうので早々にチェックアウト。いつかまた来たいと本当に思いました。
一度猪苗代湖まで降りてスーパーで買い出し後桧原湖へ向かいました。桧原湖は南北に長く(直線距離で8km以上)、SUPで一度に回るのはきついので湖の真ん中辺のキャンプ場に泊まり、北側と南側を分けてSUPをやりたいと思います。また磐梯山が見えそうなのは西側なのでそちらを狙ってみます。
途中「道の駅裏磐梯」に立ち寄ってどんなところか様子を見てみます。
ここは農産物直売所やレストラン、ソフトクリームなどの売店があり、休日は賑やかなんだろうなと想像できます。私が行ったのは金曜の午前だったのであまり混んでませんでした。駐車場も広くて電気自動車の充電も何台かできるスペースがあります。また、キャンピングカーで車中泊している人も何台かいました。ここで車中泊すれば桧原湖でカヌー、カヤックで遊ぶのも安く済みますね。
そして今日泊まるキャンプ場探しです。目を付けていた桧原湖西側のママキャンプ場へ向かいます。
道の駅から車で数分行くとママキャンプ場がありました。管理人のおばさんに声をかけてみます。
俺:「2泊なんですけど空いてますか?」
おばさん:「初めて来たの?ごめんね、うちは初めての方お断りしてるのよ。」
俺:「えええ!?」
おばさん:「平日の空いてるときならいいけど、明日土曜日でしょ?常連さんでいっぱいになっちゃうの。」
俺:「あらーー、本当!」
おばさん:「最近のテントはホント大きくなって、うちのキャンプ場はそんなに広くないからすぐ場所がなくなっちゃうのよ。」
俺:「滅多に来れないから常連にはなれないけど、泊まりたいなーー」と甘えてみる。
おばさん:(苦笑い)「泊めてあげたいけどねえ。困ったねえ。うちは設けようと思ってないからあまりお客さん来なくてもいいのよ。お父さんも私も年寄りだからもう大変なの。近くの桧原西湖畔キャンプ場は設備もすごい整っていいとこよ。そちら行ってみたら?」
俺:「そうですか。」(おい、もうそこで引き下がるのか)「見せてもらうだけいいですか?」
おばさん:「いいけど・・写真載せないでね。」
俺:「ええ?写真もだめ?」
おばさん:「最近は頼んでもいないのに何かに写真載せる人がいてお客さんいっぱい来ちゃうのよ。それで来ちゃう人もいて断るの申し訳なくてね。」
俺:「やばい、見透かされてる(笑。そうなんですねえ。」
おばさん:「うちはあまりお客さんも多くなくていいから、町の観光協会にも参加してないの。ほんとに困っちゃうから。見るだけならいいわよ。」
俺:「お願いします。」
カマを片手に案内してくれました。(ごめんね、一枚だけ掲載)
湖にも出やすく、磐梯山が見え、木陰も多い芝サイトでとてもいいキャンプ場です。今度は休前日を避けて来ようと思います。
皆さんもママキャンプ場に初めて行く方は休前日は避けましょう。
おばさんは上から目線で断ってるのではなく、常連さんやご主人の体調も気にされながらできる限りのことをされているんだなあと感じましたので、残念ですが別を当たってみることにしました。
おばさん!言い分は私が代わりに伝えましたよー。(笑
というわけで、今度は桧原湖西湖畔キャンプ場に向かいました。途中、間にある牧場キャンプ場も見ましたが、湖畔に面しているもののかなり狭く感じたのと、既に一組テントを張っていたのでやめました。
管理棟は管理人さんの住居も兼ねているようです。
俺:「キャンプ場空いてますか?ちょっと見せてもらいたいんですが」
管理人さん:「いいよ、一人け?○※△・え。い3r3いあw8。はっはっは。」
俺:「へっへっへ。(何言ってるかわかんねえ)」
福島の方言は独特ですね。語尾に行くにしたがい、半音も含めて音階を上げていくようなイントネーションでしゃべります。
眺めのいいフリーサイト。右端に磐梯山が見えます。
炊事場と洋式の男女共同トイレがあります。炊事場にはなんと電子レンジも。
フリーサイトは高台にあるので、カヌー、カヤック、SUPで湖に出るには下に降りる必要があります。管理棟横から急階段を降りるか、区画サイトの後ろから降りる裏道が近い行き方です。SUPはいいけど、カヌー、カヤックをカートで運ぶのは厳しいかもしれません。その場合は一度道路まで出てボート置き場へ下る必要があります。
桟橋のあるボート置き場。ここからSUPを出せそうです。
俺:「一泊おいくらですか?」
おじさん:「うちは4人までで1泊6千円だ。」
俺:「たっけ!高いっすね!」
おじさん:「4人までだから一人にしたら1500円だからそんなもんだ○△※■wふ☆f↗︎。へっへっへ。」
俺:「2泊で1万2千!」(ちょっとあり得ないなー)
結局この後交渉の結果、平日で一人ということもあって少し値引きしてもらったのと、他を探すのが面倒だったのでここに決めました。手痛い出費。
場所を決めていざテントを張ろうとしたところ大きな蜂(たぶんスズメバチ)が車や私を威嚇してくるのでなかなか準備ができず、やっとのことで1匹を退治して準備を始めるのに1時間くらいかかりました。炎天下での格闘はおっさんには応えました。
今回も小川張りでなく、木に寄り添うようにタープとテントを分けて設営。ムササビは3本ポールで全開にしてみました。湖に向かって飛んでいきそう。
やっとの思いで桧原湖に滑り出します。まずは南側に向けて出発。磐梯山が正面に見えます。
暑い!・・ので飛び込んで体を冷やします。気持ちいい!足だけボードに乗っけて磐梯山ショット。(汚い足見せてすいません)
南端までいくと遊覧船乗り場があります。白鳥ボートもいくつか出てました。
と、ここで痛恨のGoProバッテリー切れ。スマホも調子が悪くキャンプ場に置いてきたのでここからSUPの写真がありません。
ホント何やってんだか。
反転してキャンプ場に戻りますが、今度は東側の岸に沿って戻ります。湖の真ん中は観光船や釣りボートの航路になっているのでよろしくありません。東南側は「いかり潟」と呼ばれていて、小野川湖のように小さな島が沢山あります。SUPで進んでいくとまるで、ディズニーランドのジャングルクルーズのような光景です。またそこにキャンプ場があったりして雰囲気がいいんですね。森の中に丸太で作られたコテージがあって、子供たちが湖にジャンプしたりして遊んでいます。夏の光景ですね。カヤックツアーの団体とも遭遇しました。
あとでわかったことですが、このいかり潟キャンプ場は船でしか行けないキャンプ場ということです。面白そうですね。SUPならいけちゃうので、キャンプ道具積んで行っても面白そうですね。予約必須らしいので興味のある方は調べてみてください。
(下方のおまけ2に後日行ったいかり潟の様子を記載しました。)
さて、湖の中程に戻ってきたところで東から西へ航路を横切って横断です。できるだけ邪魔にならないよう、東西距離の近いところまで行って船が来ていないのを見計らって東西約1kmを一気に漕ぎます。今回の桧原湖南側探検は約10km。ちょうどよいクルージングでした。
さて次は疲れを癒しに温泉に行きます。北側の外れにある湖望の湯です。
温泉に向かう途中、道路上でママキャンプ場のおばさんに出会いました。
俺:「西湖畔キャンプ場に泊まることにしました。」
おばさん:「そう、よかった。ごめんね。」
俺:「今度平日にゆっくり来るから泊めてね。」(覚えてないと思うけど)
湖望の湯は露天風呂はありませんが源泉掛け流しです。
中に入って人が他にいなさそうだったので、受付のおば・・お姉さんに写真撮っていいか聞いてみました。
俺:「あのー、お客さんいないので写真撮っていいですか?」
おば・・お姉さん:「あ、いいですよ。」
俺:「ありがとうござます。」
おば・・お姉さん:「私たちのことは撮らないの?」
俺:「・・・あ、大事なモデルも撮らなきゃですね!」とカメラを向けてみる。
おば・・お姉さん:「いやーん」と隠れる。
俺:(俺もおっさんになったもんだ)
湯船は小さいですが、熱めで私好みのお湯でした。シャンプーなども置いてあって400円。安い。キャンプ場の出費が高かったので助かります。
キャンプ場に戻って夕食後のまったりタイムです。フリーサイトは私一人なのでJBLのスピーカーで音楽をかけて一人の時間を楽しみます。よくソロキャンって寂しくないんですかって聞かれますけど、楽しくてしょうがないですね。特にこの時間!好きな音楽と好きな酒といい景色、そして焚火。また飲み過ぎちゃうんですね、これが。
するとどこかのキャンプ場で歌っているのが聞こえてきます。
「右手!」「右手!」「おおーっ」
「左手!」「左手!」「ワーっ」
「右足!」「右足!」「きゃー」
「さあおどりましょう!」「ハハハっ」
「アブラハムの子」ですね。懐かしい。サマーキャンプでもやってるんでしょうか。遠くなのでうるさくもなく、心地いい雑音です。
私は学生時代にこれをやりながら一気飲みやったりしましたね。
右手!(右手)一気!(一気)ゴクゴク。
右手!(右手)左手!(左手)一気!(一気)ゴクゴク。
・・・・右足、左足、頭、おしり、まわって、ジャンプ。
これで8杯。ぶっ倒れましたね。
今の学生はやらないんでしょうね。というか一気飲み自体問題になってますから。
サマーキャンプも段々盛り上がってギャーとか雄叫びが湖に響き渡ります。そして花火。パーンパーンと一発ずつ。
「夏っぽいなー」と一人つぶやきながら気持ちよく酔っぱらうおっさんでした。
次の日、そのサマーキャンプの花火が朝6時にパーンパーンと上がりました。(これはちょっとうるさい)
私も起きて簡単に朝食を済ませます。
今日は北側を攻めてみます。南側と違って北はほとんど小島がなく、景色の変化があまりありません。
桧原湖の真南に磐梯山が見えます。
小さいですが、湖上に鳥居がありました。あとで調べてみると大山祇神社というところで湖の下に水没した集落まで参道が続いていたそうです。磐梯山の噴火によってその集落は水没したそうです。湖の下の参道にはもう一つ鳥居があって水位が低いときはそれも出てくるようです。
この日のSUPは15kmくらい。北端が少し膨らんでいるので距離的には南より長くなりました。さすがに毎日10kmも漕いで4日目ともなると疲れました。
クタクタです。
昼飯は冷やし中華3人前。周りに人がいないので思いっきり音を立てて食べました。
土曜ということもあり、この後次第にフリーサイトにキャンパーが入ってきました。家族連れ、カップルっぽい二人組など。
今日は賑やかになりそうです。
と、疲れた体を休めていると突然・・「ぶしゅーーーーっ!」という音がしました。
嫌な予感がして音の方に行ってみると、ボードが真ん中から折れてます。バーストです。
インフレータブルは空気が入っているので、接着面が弱くなるとバーストして一気に空気が漏れてしまいます。
「あああーーー!」やっちまった。
休んでいる間に日差しがボードを直撃して熱くなって接着面が弱くなると同時に、中の空気が膨張して空気圧が高くなってしまったんですね。
買ってから5年で修理歴もあるボードなので心配してましたが、ついにやってしまいました。
この旅でのSUPはこの音とともに終了です。
インフレータブルは暑いところに放置したり、直射日光に当てると非常に弱くなりやすいです。これが水上で起こると沈みます。その場合泳いで戻るか、海の沖合とか、大きな湖では救助を求めなければなりません。ライジャケは必須なんです。
これで私のSUPボードは2つとも使えなくなりました。修理に出しているものが戻ってくるまで1ヶ月以上かかります。ハードボード欲しいなあ。
と切りもいいのでここで終わります。次はいついけるやら。
湖望の湯からの帰り道で見える磐梯山
キャンプ場から見える朝日
おまけ:
帰りに曽原湖の西側にある曽原湖オートキャンプ場を見させてもらいました。
湖はそれほど大きくなく一周2kmほどかと思いますが、SUP初心者の方などにはちょうどいいサイズじゃないでしょうか。キャンプ場も区画になっていてとてもきれいなキャンプ場でしたよ。
おまけ2:
後日、桧原湖北側にある早稲沢浜キャンプ場に行きました。ここは料金も安く場内に足湯もある上、徒歩圏内にある民宿ひばらの露天風呂にも入れます。SUPもキャンプ場内から出れるので楽ですね。
キャンプ場内にある足湯
早稲沢浜キャンプ場からいかり潟までは6kmほどあるので SUPでは少々遠いです。私は途中にある「こたかもりオートキャンプ場」(ここも比較的安い)に車を停めさせてもらい(駐車料1000円でした)、ここからSUPでいかり潟に向かいました。いかり潟南端まで3kmくらいですね。
また、いかり潟の少し北側にある「ビースタイルキャンプサイト」もサイトによっては湖の前にテントを張れるのでSUPがやりやすそうでした。
北側からいかり潟エリアに入るところ。磐梯山が見えます。
入り組んでいるので探検しているような気分。先がどんな景色かワクワクします。所々水中に大きな岩などがあるのでフィンを引っかけないように注意。
いかり潟中央付近。左側の岸辺にいかり潟キャンプ場が見えます。ここは船でしか行けないキャンプ場なので秘境感がありますね。
いかり潟南端にある松原キャンプ場。ここも船で行くキャンプ場でなんとなくジャングルクルーズに出てきそうな雰囲気。
桧原湖はバス釣りで来る人も多く時々大会も開かれるようです。時期によってはとても混雑するのでキャンプ場は予約した方がいいと思いますよ。
それでは。
福島裏磐梯SUPソロキャン−その2
福島の裏磐梯にある桧原湖、小野川湖、秋元湖のSUPソロキャン3日目、4日目。
一気に書いちゃいます。
風がまったくなくて天気のよい朝です。今日が一番いい感じ。
このキャンプ場は本当に管理人さんが働き者で、朝6時前からゴミ拾いを始めるし、気がつくとトイレや炊事場の掃除をしている光景を何度も見ました。キャンプ場を大事にされているんだなあと感じます。
さて今日は小野川湖を離れて桧原湖へ向かうので早々にチェックアウト。いつかまた来たいと本当に思いました。
一度猪苗代湖まで降りてスーパーで買い出し後桧原湖へ向かいました。桧原湖は南北に長く(直線距離で8km以上)、SUPで一度に回るのはきついので湖の真ん中辺のキャンプ場に泊まり、北側と南側を分けてSUPをやりたいと思います。また磐梯山が見えそうなのは西側なのでそちらを狙ってみます。
途中「道の駅裏磐梯」に立ち寄ってどんなところか様子を見てみます。
ここは農産物直売所やレストラン、ソフトクリームなどの売店があり、休日は賑やかなんだろうなと想像できます。私が行ったのは金曜の午前だったのであまり混んでませんでした。駐車場も広くて電気自動車の充電も何台かできるスペースがあります。また、キャンピングカーで車中泊している人も何台かいました。ここで車中泊すれば桧原湖でカヌー、カヤックで遊ぶのも安く済みますね。
そして今日泊まるキャンプ場探しです。目を付けていた桧原湖西側のママキャンプ場へ向かいます。
道の駅から車で数分行くとママキャンプ場がありました。管理人のおばさんに声をかけてみます。
俺:「2泊なんですけど空いてますか?」
おばさん:「初めて来たの?ごめんね、うちは初めての方お断りしてるのよ。」
俺:「えええ!?」
おばさん:「平日の空いてるときならいいけど、明日土曜日でしょ?常連さんでいっぱいになっちゃうの。」
俺:「あらーー、本当!」
おばさん:「最近のテントはホント大きくなって、うちのキャンプ場はそんなに広くないからすぐ場所がなくなっちゃうのよ。」
俺:「滅多に来れないから常連にはなれないけど、泊まりたいなーー」と甘えてみる。
おばさん:(苦笑い)「泊めてあげたいけどねえ。困ったねえ。うちは設けようと思ってないからあまりお客さん来なくてもいいのよ。お父さんも私も年寄りだからもう大変なの。近くの桧原西湖畔キャンプ場は設備もすごい整っていいとこよ。そちら行ってみたら?」
俺:「そうですか。」(おい、もうそこで引き下がるのか)「見せてもらうだけいいですか?」
おばさん:「いいけど・・写真載せないでね。」
俺:「ええ?写真もだめ?」
おばさん:「最近は頼んでもいないのに何かに写真載せる人がいてお客さんいっぱい来ちゃうのよ。それで来ちゃう人もいて断るの申し訳なくてね。」
俺:「やばい、見透かされてる(笑。そうなんですねえ。」
おばさん:「うちはあまりお客さんも多くなくていいから、町の観光協会にも参加してないの。ほんとに困っちゃうから。見るだけならいいわよ。」
俺:「お願いします。」
カマを片手に案内してくれました。(ごめんね、一枚だけ掲載)
湖にも出やすく、磐梯山が見え、木陰も多い芝サイトでとてもいいキャンプ場です。今度は休前日を避けて来ようと思います。
皆さんもママキャンプ場に初めて行く方は休前日は避けましょう。
おばさんは上から目線で断ってるのではなく、常連さんやご主人の体調も気にされながらできる限りのことをされているんだなあと感じましたので、残念ですが別を当たってみることにしました。
おばさん!言い分は私が代わりに伝えましたよー。(笑
というわけで、今度は桧原湖西湖畔キャンプ場に向かいました。途中、間にある牧場キャンプ場も見ましたが、湖畔に面しているもののかなり狭く感じたのと、既に一組テントを張っていたのでやめました。
管理棟は管理人さんの住居も兼ねているようです。
俺:「キャンプ場空いてますか?ちょっと見せてもらいたいんですが」
管理人さん:「いいよ、一人け?○※△・え。い3r3いあw8。はっはっは。」
俺:「へっへっへ。(何言ってるかわかんねえ)」
福島の方言は独特ですね。語尾に行くにしたがい、半音も含めて音階を上げていくようなイントネーションでしゃべります。
眺めのいいフリーサイト。右端に磐梯山が見えます。
炊事場と洋式の男女共同トイレがあります。炊事場にはなんと電子レンジも。
フリーサイトは高台にあるので、カヌー、カヤック、SUPで湖に出るには下に降りる必要があります。管理棟横から急階段を降りるか、区画サイトの後ろから降りる裏道が近い行き方です。SUPはいいけど、カヌー、カヤックをカートで運ぶのは厳しいかもしれません。その場合は一度道路まで出てボート置き場へ下る必要があります。
桟橋のあるボート置き場。ここからSUPを出せそうです。
俺:「一泊おいくらですか?」
おじさん:「うちは4人までで1泊6千円だ。」
俺:「たっけ!高いっすね!」
おじさん:「4人までだから一人にしたら1500円だからそんなもんだ○△※■wふ☆f↗︎。へっへっへ。」
俺:「2泊で1万2千!」(ちょっとあり得ないなー)
結局この後交渉の結果、平日で一人ということもあって少し値引きしてもらったのと、他を探すのが面倒だったのでここに決めました。手痛い出費。
場所を決めていざテントを張ろうとしたところ大きな蜂(たぶんスズメバチ)が車や私を威嚇してくるのでなかなか準備ができず、やっとのことで1匹を退治して準備を始めるのに1時間くらいかかりました。炎天下での格闘はおっさんには応えました。
今回も小川張りでなく、木に寄り添うようにタープとテントを分けて設営。ムササビは3本ポールで全開にしてみました。湖に向かって飛んでいきそう。
やっとの思いで桧原湖に滑り出します。まずは南側に向けて出発。磐梯山が正面に見えます。
暑い!・・ので飛び込んで体を冷やします。気持ちいい!足だけボードに乗っけて磐梯山ショット。(汚い足見せてすいません)
南端までいくと遊覧船乗り場があります。白鳥ボートもいくつか出てました。
と、ここで痛恨のGoProバッテリー切れ。スマホも調子が悪くキャンプ場に置いてきたのでここからSUPの写真がありません。
ホント何やってんだか。
反転してキャンプ場に戻りますが、今度は東側の岸に沿って戻ります。湖の真ん中は観光船や釣りボートの航路になっているのでよろしくありません。東南側は「いかり潟」と呼ばれていて、小野川湖のように小さな島が沢山あります。SUPで進んでいくとまるで、ディズニーランドのジャングルクルーズのような光景です。またそこにキャンプ場があったりして雰囲気がいいんですね。森の中に丸太で作られたコテージがあって、子供たちが湖にジャンプしたりして遊んでいます。夏の光景ですね。カヤックツアーの団体とも遭遇しました。
あとでわかったことですが、このいかり潟キャンプ場は船でしか行けないキャンプ場ということです。面白そうですね。SUPならいけちゃうので、キャンプ道具積んで行っても面白そうですね。予約必須らしいので興味のある方は調べてみてください。
(下方のおまけ2に後日行ったいかり潟の様子を記載しました。)
さて、湖の中程に戻ってきたところで東から西へ航路を横切って横断です。できるだけ邪魔にならないよう、東西距離の近いところまで行って船が来ていないのを見計らって東西約1kmを一気に漕ぎます。今回の桧原湖南側探検は約10km。ちょうどよいクルージングでした。
さて次は疲れを癒しに温泉に行きます。北側の外れにある湖望の湯です。
温泉に向かう途中、道路上でママキャンプ場のおばさんに出会いました。
俺:「西湖畔キャンプ場に泊まることにしました。」
おばさん:「そう、よかった。ごめんね。」
俺:「今度平日にゆっくり来るから泊めてね。」(覚えてないと思うけど)
湖望の湯は露天風呂はありませんが源泉掛け流しです。
中に入って人が他にいなさそうだったので、受付のおば・・お姉さんに写真撮っていいか聞いてみました。
俺:「あのー、お客さんいないので写真撮っていいですか?」
おば・・お姉さん:「あ、いいですよ。」
俺:「ありがとうござます。」
おば・・お姉さん:「私たちのことは撮らないの?」
俺:「・・・あ、大事なモデルも撮らなきゃですね!」とカメラを向けてみる。
おば・・お姉さん:「いやーん」と隠れる。
俺:(俺もおっさんになったもんだ)
湯船は小さいですが、熱めで私好みのお湯でした。シャンプーなども置いてあって400円。安い。キャンプ場の出費が高かったので助かります。
キャンプ場に戻って夕食後のまったりタイムです。フリーサイトは私一人なのでJBLのスピーカーで音楽をかけて一人の時間を楽しみます。よくソロキャンって寂しくないんですかって聞かれますけど、楽しくてしょうがないですね。特にこの時間!好きな音楽と好きな酒といい景色、そして焚火。また飲み過ぎちゃうんですね、これが。
するとどこかのキャンプ場で歌っているのが聞こえてきます。
「右手!」「右手!」「おおーっ」
「左手!」「左手!」「ワーっ」
「右足!」「右足!」「きゃー」
「さあおどりましょう!」「ハハハっ」
「アブラハムの子」ですね。懐かしい。サマーキャンプでもやってるんでしょうか。遠くなのでうるさくもなく、心地いい雑音です。
私は学生時代にこれをやりながら一気飲みやったりしましたね。
右手!(右手)一気!(一気)ゴクゴク。
右手!(右手)左手!(左手)一気!(一気)ゴクゴク。
・・・・右足、左足、頭、おしり、まわって、ジャンプ。
これで8杯。ぶっ倒れましたね。
今の学生はやらないんでしょうね。というか一気飲み自体問題になってますから。
サマーキャンプも段々盛り上がってギャーとか雄叫びが湖に響き渡ります。そして花火。パーンパーンと一発ずつ。
「夏っぽいなー」と一人つぶやきながら気持ちよく酔っぱらうおっさんでした。
次の日、そのサマーキャンプの花火が朝6時にパーンパーンと上がりました。(これはちょっとうるさい)
私も起きて簡単に朝食を済ませます。
今日は北側を攻めてみます。南側と違って北はほとんど小島がなく、景色の変化があまりありません。
桧原湖の真南に磐梯山が見えます。
小さいですが、湖上に鳥居がありました。あとで調べてみると大山祇神社というところで湖の下に水没した集落まで参道が続いていたそうです。磐梯山の噴火によってその集落は水没したそうです。湖の下の参道にはもう一つ鳥居があって水位が低いときはそれも出てくるようです。
この日のSUPは15kmくらい。北端が少し膨らんでいるので距離的には南より長くなりました。さすがに毎日10kmも漕いで4日目ともなると疲れました。
クタクタです。
昼飯は冷やし中華3人前。周りに人がいないので思いっきり音を立てて食べました。
土曜ということもあり、この後次第にフリーサイトにキャンパーが入ってきました。家族連れ、カップルっぽい二人組など。
今日は賑やかになりそうです。
と、疲れた体を休めていると突然・・「ぶしゅーーーーっ!」という音がしました。
嫌な予感がして音の方に行ってみると、ボードが真ん中から折れてます。バーストです。
インフレータブルは空気が入っているので、接着面が弱くなるとバーストして一気に空気が漏れてしまいます。
「あああーーー!」やっちまった。
休んでいる間に日差しがボードを直撃して熱くなって接着面が弱くなると同時に、中の空気が膨張して空気圧が高くなってしまったんですね。
買ってから5年で修理歴もあるボードなので心配してましたが、ついにやってしまいました。
この旅でのSUPはこの音とともに終了です。
インフレータブルは暑いところに放置したり、直射日光に当てると非常に弱くなりやすいです。これが水上で起こると沈みます。その場合泳いで戻るか、海の沖合とか、大きな湖では救助を求めなければなりません。ライジャケは必須なんです。
これで私のSUPボードは2つとも使えなくなりました。修理に出しているものが戻ってくるまで1ヶ月以上かかります。ハードボード欲しいなあ。
と切りもいいのでここで終わります。次はいついけるやら。
湖望の湯からの帰り道で見える磐梯山
キャンプ場から見える朝日
おまけ:
帰りに曽原湖の西側にある曽原湖オートキャンプ場を見させてもらいました。
湖はそれほど大きくなく一周2kmほどかと思いますが、SUP初心者の方などにはちょうどいいサイズじゃないでしょうか。キャンプ場も区画になっていてとてもきれいなキャンプ場でしたよ。
おまけ2:
後日、桧原湖北側にある早稲沢浜キャンプ場に行きました。ここは料金も安く場内に足湯もある上、徒歩圏内にある民宿ひばらの露天風呂にも入れます。SUPもキャンプ場内から出れるので楽ですね。
キャンプ場内にある足湯
早稲沢浜キャンプ場からいかり潟までは6kmほどあるので SUPでは少々遠いです。私は途中にある「こたかもりオートキャンプ場」(ここも比較的安い)に車を停めさせてもらい(駐車料1000円でした)、ここからSUPでいかり潟に向かいました。いかり潟南端まで3kmくらいですね。
また、いかり潟の少し北側にある「ビースタイルキャンプサイト」もサイトによっては湖の前にテントを張れるのでSUPがやりやすそうでした。
北側からいかり潟エリアに入るところ。磐梯山が見えます。
入り組んでいるので探検しているような気分。先がどんな景色かワクワクします。所々水中に大きな岩などがあるのでフィンを引っかけないように注意。
いかり潟中央付近。左側の岸辺にいかり潟キャンプ場が見えます。ここは船でしか行けないキャンプ場なので秘境感がありますね。
いかり潟南端にある松原キャンプ場。ここも船で行くキャンプ場でなんとなくジャングルクルーズに出てきそうな雰囲気。
桧原湖はバス釣りで来る人も多く時々大会も開かれるようです。時期によってはとても混雑するのでキャンプ場は予約した方がいいと思いますよ。
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